アニメ「火ノ丸相撲」。
「ANIMAX」(アニマックス)というBSのアニメ専門チャンネル(BS料金の他にチャンネル料金が必要)でたまたま第1話を無料放送していたのを見て面白かったので、その後の話はBS11(BS料金だけで見られる)で視聴しようと思ったのですが、私が第一話を見た11月4日の時点で、「ANIMAX」以外の放送局ではすでに5話まで話が進んでおり、次はいきなり「第6話」という状況になっていました。
えーっ。見ていない第2話から第5話まで、どうしよう??
と困って色々調べたところ、AbemaTVというところで放送終了済みの話もまとめて視聴できることを知り、そのサービスには本来月額960円かかるところを、一ヶ月無料お試しできるというので、その「無料体験」なるものに登録して、火ノ丸相撲の2話から5話までをすべて見ることができました。
これで話に追いつけたぜっ!!
7話まで見た
続く6話と、最新の7話はBS11で視聴。
結果、うん、やっぱりこのアニメけっこう面白いです。
まず単純に、主人公の火ノ丸がカッコイイですね。
まっすぐな性格で、情に厚く、ルックスも良いし、挫折を知っていて、努力家で、情熱的で、協調性があって爽やかで、とにかく相撲が強い。
校内に火ノ丸ファンクラブができてもおかしくないですね。すごく女子人気が高そうな男の子だと思うのですが、そのへん、今後、どのように描かれるのか……。
それにしても火ノ丸って、話し言葉に方言が混ざっているというか「大丈夫じゃ、わしに策がある」なんて言葉遣いをするのですが、これ、どこの言葉なんでしょうね? 広島県あたりかなあ……。
不良ボス五條・入部の経緯
そして、一話を見たときから気になっていた、不良ボス・五條ですが、やっぱり相撲部に入ることになりました。↓
(画像出典:AbemaTV 火ノ丸相撲 第二番 レスリングvs相撲)↑ある朝、おもむろに相撲道場を一人でピカピカに掃除し、火ノ丸と部長を出迎えます。何をしているのか問われて答えたのが以下の台詞。
自分を負かしたもんが何なのか、知りたきゃ来いって言ったのはてめえだろうが。てめえをぶっ倒して俺が日本一になるって決めたんだよ。
だから、俺が相撲部に入ってやるっつってんだ!
↑五條君……不良ボスだったわりに、発言内容が幼くて(「てめえをぶっ倒して俺が日本一になる」とか)ちょっと可愛いですね。
そして、相撲部に入りたいくせに、「入ってやる」とか言うのも、天邪鬼ですね(笑)。
(画像出典:AbemaTV 火ノ丸相撲 第二番 レスリングvs相撲)↑しかし五條は最後に、
今まで悪かった。虫のいい話だってのはわかってんだけどよ、俺に相撲をやらせてくれ、頼む。
と素直に頭を下げて頼みます。
こうして五條君が大太刀高校相撲部に入ることになるわけですが、相撲を通して、五條君は更生するのでしょうか?
高校を卒業する頃には、不良ボスとしての強さを正しい強さに変えて、まっとうな大人になってほしい。五條君の今後の成長に注目したいと思いました。(大相撲入りとかするのかなあ??)
不良が多すぎる
それにしてもこの作品内に出てくる高校生、不良が多過ぎです(笑)。
(画像出典:AbemaTV 火ノ丸相撲 第二番 レスリングvs相撲)↑これは五條のクラスメイト(高校三年生)ですが、なんなんですかこれ(笑)。
高校教師を36年間務めた母も「高校生にはこんなおじさんみたいな子いないよ」と……(笑)。
そして、火ノ丸が当初入学しようとしていた「石神(いしがみ)高校」の生徒がこちら。↓
(画像出典:AbemaTV 火ノ丸相撲 第二番 レスリングvs相撲)↑相撲の強豪校という設定なのに、生徒がこれ!! 何なの、この、二昔(ふたむかし)前くらいの不良像。
火ノ丸は、石神高校に入るつもりが、色々あって大太刀高校に入ったわけですが、大太刀高校はボス・五條をはじめとして不良が多く、石神高校はもっとマシなんだろうと思っていたのに、これじゃあ石神高校の方がひどいですね。
火ノ丸、大太刀高校に入学して良かったよ。
それにしても、今のところ、この作品内では「相撲部がある高校には超不良がいる」という不文律があり、これはちょっと相撲のイメージにマイナスなんじゃないかと懸念しています(相撲部員たちは良い子なのですが……)。
でも、作者の狙い的には、そういう不良がいるような高校なのに相撲部という伝統的な部活を維持しているというギャップの面白さや、見た目がちょっとカッコイイ五條のような子でも相撲をやるんだぜというところで相撲をプッシュしたいのかなとも思いました。
でもきっとそのうち、進学校の相撲部……なんてのも出てくると思いたいです。
追記:不良のいない学校があった
後日追記:よくよくストーリーを見返したら、第三話に、「栄華大附属高校」というのが出てきていましたね。ここにはひどい不良はいないようでした。
石神高校や大太刀高校の不良のインパクトが強すぎて、「栄華大附属高校」のこと、頭から抜けていました。
「栄華大附属高校」の相撲部は「関東最強」とのことで、さしたる不良もいないのであれば、関東で平和に高校相撲をやりたければ「栄華大附属高校」に進学するのが良さそうですね。
身長152㎝でも角界入りする方法
そして!! このアニメを見ていて最大の収穫だったのは、身長152センチでも大相撲の力士になる方法があると知れたことです。
主人公の火ノ丸は身長152センチ。これで大相撲の横綱になりたいと言っているわけですが、2018年現在、新弟子検査に受かるための規定は身長167cm以上。
これに満たない身長で力士になろうと思えば、舞の海のように、頭に詰め物でもしない限り無理。
そこを、作品内でどう描くのだろう? 高校卒業までに背が伸びるのかな? それはあり得る話だけど……。
なんて思っていたらなんと!! 身長152センチでも力士になる方法があったのです!!
(引用:アニメ火ノ丸相撲 第四番 ダチ高の五人目)インターハイ個人戦優勝者は高校横綱と呼ばれ、その年の全日本選手権への出場権も獲得できる。
そこで優勝すれば幕下付け出しの資格が与えられる。
付け出し資格を有するアマチュア力士はプロ入りの際、体格は不問とする。
ですってーーー!! なんですとぅおおおお~~~??
ホンマかいな! まさか漫画のために作ったオリジナル設定じゃないよな? と思って調べたところ、確かにwikipedia「幕下付出」にもそのような記述があり、本当のことなんだとわかりました。
そうだったのか!! 全日本相撲選手権大会に優勝して「アマチュア横綱」になれば、身長は低くても力士になれるんやーーー!!
なるほど、火ノ丸はそこを狙っていくというわけか。それは夢があるな!!
そんな事実はこのアニメを見ない限りは永遠に知らなかったと思うので、本当に! 見ていて良かった!
(それにしてもその「アマチュア横綱」、2012年に遠藤がなっているんですよね。つまり火ノ丸は遠藤を目指しているんですね。遠藤すごすぎ。遠藤改めてかっこいい。)
リアル感が良い
あと、このアニメは、決まり手に必殺技の名前がついていたりして(相手を投げながら「右下手投げ、鬼車(おにぐるま)!!」と叫んだり)ファンタジー感もあるのですが、全体的にリアルで、相撲部屋に稽古に行った際の描写などは特に、実際に相撲部屋を覗いているような気持ちになりました。
だから、アニメの中に出てきた幕内力士を、思わず現実世界の中に探してしまいそうになったりして、あ、そうだった、あの人はアニメの人だった……と思ったり。
現在開催されている九州場所の幕内力士土俵入りを見ていても、なんだか、力士たちがアニメの登場人物に見えてきて、遠藤なんか特に顔が整っているから、アニメみたいで(笑)、そういう風に、現実の相撲とアニメの世界がごっちゃになるくらいの、本物っぽい雰囲気がある作品だと思います。
作者の川田さんは元々相撲がお好きだったそうで(*1)、相撲ファンが描く相撲の世界なら信用できるかなと思って、わりと安心して見ています。(参考*1:wikipedia、火ノ丸相撲 ジャンプ担当編集トーク)
蛍(けい)君の今後
それと、大太刀高校相撲部には、不良ボス五條君の他にも三名の新入部員が入ったのですが、そのうちの一人、相撲初心者でフルートを吹いていたという小柄で華奢な三ツ橋蛍(みつはし・けい)君が、第七話で全国高等学校相撲選手権大会に出場し、八艘跳びをかましました。↓
(画像出典:AbemaTV 火ノ丸相撲 第七番)↑八艘跳びって!! 舞の海か!!
(画像出典:2018年11月18日放送 NHK総合1 大相撲九州場所八日目)↑と思っていたら、翌日(2018年11月18日)の大相撲中継で、ちょうど舞の海さんが解説だったために本物の「八艘跳び」が紹介されていて、わあ~、妙にタイムリー! と思いました(笑)。
上記の蛍君は、力士としてはかなり非力なのですが、だからこそ、今後、どのように描かれるのか興味があります。
身長162センチで、アマチュア横綱なんてものにもなれそうもないから、角界入りは目指さないのでしょうが、相撲をやったからこその成長があるはずで、それが蛍君の人生にどう影響していくのか、見てみたいです。
声優が柿原徹也
アニメといえば気になるのが声優なわけですが、火ノ丸相撲の声優陣をざっと見て、主要キャストに私がよく知っているような名前はありませんでした。
しかし、第六話のエンディングで、「柿原徹也」の名を発見。↓
(画像出典:AbemaTV 火ノ丸相撲 第六番)↑柿原徹也は、私が以前プレイしたことのあるゲームで良い感じのキャラに声を当てていて、以来、ちょっと注目している声優です。
爽やか系のイケメンボイスで、出演していれば気づくかなと思っていたのですが、全然気づかなかった! 寺原? 寺原って誰だっけ??
(画像出典:AbemaTV 火ノ丸相撲 第六番 画像内矢印は筆者)↑と思って見直したら、あーーーっ、この人か!
火ノ丸が大相撲の「柴木山(しばきやま)部屋」に体験入門に行った際に挑戦した「押し出しチャレンジ」で、最初の相手になった力士。
火ノ丸にあっさり負けてしまいますが、そうか、この人が寺原か。
柿原徹也が声を当てていると知ったら、この寺原にもなんとか頑張ってもらいたくなりました。
幕内に行けるような力士になってくれよ寺原!
主題歌が気に入った
↑あと、オープニングテーマの「FIRE GROUND」という曲、これ、気に入りました。
歌詞の内容が熱いし、曲調も熱い。こういう熱い曲、好きなんですよね。気持ちが燃えてくるので!
それに、ちゃんと相撲をイメージしたキーワードが入っているのも良いです。
そらで歌えるようになりたくて、何度も聴いて覚えました。歌っていて気持ちの良いのびのびとしたメロディーで、久々にカラオケに行きたくなりました!
スピーディーな展開
というわけで、七話まで、なんだか怒濤のスピードで話が展開していっています。
この先、一体どうなるのか……。
漫画の連載はアニメの話よりだいぶ先を行っているはずなので、wikipediaなんかを調べれば今後の話の流れはわかるのでしょうが、この作品に関しては先を知ったらおしまいだという気持ちが強く、絶対にそういうものを目に入れないように気をつけています。
「火ノ丸相撲」って名前だけ知っているときは、こんなに面白い作品だとは思いませんでした。
放送局をよくよく調べたら、
TOKYO MX
AbemaTV
BS11
サンテレビ
テレビ愛知
TVQ九州放送
とちぎテレビ
ANIMAX
と、これって全国放送ではないですよね。
北海道で見ようと思ったらBSに入るしかないじゃないですか。
なんだ、それは残念だな、遅れても良いから全国放送になってほしいものです!!
第八話からも楽しみに見ます。頑張れ大太刀高校!
(追記:次の感想はこちら→「【アニメ・火ノ丸相撲3】ボス五條の不良ゆえの受難と更生の物語。人物造形が奥深くていい」)
(本ページの情報は2019年6月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。)