NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、第一回の放送から毎回見ています! けっこう面白いです!
母里 武兵衛の討ち死に
(第一話の感想はこちら。)
2014年2月2日の放送は第五話「死闘の果て」で、官兵衛をずっと側で支えてきた若い側近(母里 武兵衛(もりぶへえ):永井大)が討ち死にするという悲しい内容でした。
武兵衛はいかにも頼れる側近で、これからもずっと活躍してほしい人物だっただけに、早々に討ち死にしてしまったのがとても残念です。
恋愛要素を出すならもっと早くしてほしい
しかし、その「討ち死にする」と決まっている第五話に武兵衛の恋愛話がいきなり出てきたのはちょっと蛇足だったかな? という気がしないでもなく……。
相手の女性との関係が深まっていく描写が少ないまま、「この戦から帰ってきたら祝言を挙げよう」という話になったので、見ている私は置いてけぼり感を味わいました。
どうせだったら、大人の武兵衛が初登場した回から相手の女性も登場させて、恋愛関係を徐々に進めていってほしかったです。そうすれば、「愛を誓い合った二人が結ばれなかった悲劇」というのにもっと感情移入できたと思うのです。
私としては、恋愛要素は一切なしでも良かったです。
永井大さん
ところで武兵衛を演じた永井大さんは、以前、BS時代劇の「新撰組血風録」でも土方歳三役として凄絶な討ち死にを演じてらっしゃいました。
土方歳三の最期の演技が真に迫っていたため、そこを評価され、今回の武兵衛役につながったのかな? と思ったりしました。
濱田岳さんに注目
あと、私が注目しているのは、濱田岳(はまだがく)さん演じる栗山善助(くりやまぜんすけ)です。
濱田岳さんのことは、2011年、NHKの「TAROの塔」という岡本太郎の人生を描いたドラマで初めて知りました。
岡本太郎役
濱田さんは岡本太郎の若いとき(パリ時代)を演じてらっしゃいました。
私は、若い時代の岡本太郎に、知的で才気あふれる、鋭く光るようなかっこよさを感じています。ですから、そのイメージと濱田さんが重なって、濱田さん自身が岡本太郎のようにかっこよく見えるようになったのです。
善助のような、泥でいつも顔が汚れているような人物を演じていても、そこにはどこかパリの風が吹いているといいますか(笑)。
個性的で、都会的な、味わいのある役者さんだと思います。
濱田岳さんが、黒田家の家臣としてかろうじて生き残ってくれたのがせめてもの救いです。今後、「黒田二十四騎」の筆頭としてどんな活躍を見せてくれるか楽しみです。