「アニメ・火ノ丸相撲」第23話。
高校相撲インターハイ団体戦決勝の副将戦、小関部長の戦いがまず描かれました。↓
(画像出典:AbemaTV 火ノ丸相撲 第二十三番)↑次の火ノ丸(主将)戦につなげるためには小関部長が勝つ必要があるため、そういう話の筋書きを考えたときに小関部長はきっと勝ってくれるだろうと思っていましたが、小関部長、やっぱり勝ってくれました!
回想シーン多め
しかし、小関部長の試合中、なんだか、相手選手と小関部長、それぞれの過去を振り返る回想シーンがとても多くて、相撲の取り組みそのものの描写が少なかったのが可哀想でした。
小関部長って、他のキャラのような必殺技が無いんですよね。
たとえば火ノ丸の「右下手投げ 鬼車」とか、國崎の「チヒロスペシャル」とか、そういうものが無い。
部長が褒められるのは「忍耐力」とか「辛抱強さ」といった精神面で、相撲そのものには特筆すべき特徴がない人物として描かれている感じがします。
部長の最後の相撲だったのだから、もう少し、取り組み内容を細かく見てみたかった気はします。
存在感は抜群だった
でも小関部長って、相撲に派手さはなくても、キャラとしてはすごく存在感があったと思います。それこそ火ノ丸に匹敵するくらい。
とにかく優しい人でした。その「優しさ=精神力の強さ」こそが、小関部長の、相撲内容うんぬんを上回る特長だったのかもしれません。
(画像出典:dアニメストア 火ノ丸相撲 第六番)↑第6話のおまけで、火ノ丸が柴木山部屋でもらった「柴木山Tシャツ」を着て部室に行ったとき、他の部員からは「ダサい」やら何やら言われて落ち込んでいたところ、小関部長だけ「いいなあ、欲しいなあ」と言ってくれて火ノ丸が感激して部長に抱きつく……というシーンがありました。
小関部長の、人を傷つけない、優しさ・素直さが光る場面でした。
……小関部長が、不良たちの圧力にも屈せず守り抜いてきた大太刀高校相撲部。
小関部長は、大太刀高校相撲部の「母ちゃん」なんでしょうね。
ありがとう小関部長!!
火ノ丸と堀さんの距離
そしてついに火ノ丸と久世草介による最終決戦!!
……なわけですが、戦いに赴く前に、火ノ丸が、部員一人一人に対して感謝の言葉を述べ始めました。
(画像出典:AbemaTV 火ノ丸相撲 第二十三番)その中には女子マネージャーの堀さんと礼奈に対するものも含まれていたわけですが、私は火ノ丸の、二人に対する呼び方がとても気になってしまいました。
火ノ丸はこう言ったのです。
堀ちゃん、礼奈、二人が裏で支えてくれたのも、ワシらはちゃんと見とったからな。
……礼奈のことは名前呼び捨てなのに、堀さんのことは「堀ちゃん」だって!
「ちゃん」づけしているんだから少しは親しみがこもっているけれど、名前呼び捨ての礼奈と比べると、「堀ちゃん」の方が心理的距離を感じる。
……そりゃ、礼奈とは、二人だけの合宿も経ているから、仲良くなるのもわかるけれど、同じ女子マネージャーなんだからそこは平等に「千鶴子」って名前呼び捨てしてあげてほしいところ!!
火ノ丸のことを先に好きになったのは堀さんなのに……くぅ~~っ! と、鈍感な火ノ丸にちょっと歯噛みしたくなりました。
堀さんは國崎と仲が良い
でも……そういえば、思い返してみれば、堀さんって、國崎との方が親しく会話を交わしているシーンが多いんですよね。
(画像出典:dアニメストア 火ノ丸相撲 第十四番)↑第14話では、「國崎、堀さん、小関部長」の三人で金沢北高の偵察に行っているし。
(画像出典:dアニメストア 火ノ丸相撲 第二十一番)↑第21話では、鼻血を出した國崎に堀さんがティッシュを渡しているし。
國崎は堀さんのことを「つる子」って呼ぶんですよね。そのたび、堀さんが「千鶴子です」と訂正していますが、下の名前呼び捨てなことには変わりない。
國崎の、堀さんに対する距離感の近さを感じさせます。
対して、國崎は、礼奈とは絡もうとしないし、その名を呼ぶこともない。
國崎と堀さんがくっつけば良いのかな
ということは……堀さんは、火ノ丸ではなく、國崎に恋した方が幸せになれる気がしてきました(笑)。
國崎も良い男なんですよね。
すごくガサツで、ストレートに物を言いすぎて空気読めてない感も強いけれど、その分、おおらかで、どんなことも気にせず笑い飛ばしてくれそうなところがいい。
火ノ丸のマズいちゃんこを「デリシャス」と言って食べるくらいだから、どんなものを作って出しても美味しがってくれそうだし(笑)。
強い兄にどうしても勝てない、可愛らしい弟としての顔もある。
……もうなんだか、國崎と堀さん、お似合いに見えてきたわ。
火ノ丸と堀さんは奥手同士で恋愛が進まなそうだけど、國崎はグイグイ強引に押してきてくれそうだし。
……ということで、どうなんだろう?? 私の中では勝手に國崎と堀さんが急接近しているのですが……(笑)。
火ノ丸のお母さん
そして。
部員に感謝の言葉を述べ終えた火ノ丸は、とうとう土俵に上がるわけですが、会場からの大歓声を浴び、『騒げ、もっと、雲の上まで届くくらいに』と見上げた天井に思い浮かべたのは、病床のお母さんの姿でした。
(画像出典:AbemaTV 火ノ丸相撲 第二十三番)↑今まで、アニメ内ではっきりと映されることのなかった火ノ丸のお母さんの顔が、初めて明らかになりました。
物静かな雰囲気の人なのかと思っていたのですが、こんなに、火ノ丸にそっくりな、元気な笑顔の人だったんですね。
火ノ丸は、天国にいるお母さんに、この歓声を聞かせたかったのですね。
仲間の前では決して見せないけれど、火ノ丸の心の中に、強く、お母さんへの思いがあるということが、なんだかとても可哀想……(泣)。
火ノ丸が、夢の中ででもいいから、お母さんと会話できていたらいいな。
VS久世草介
そしてそして!! ついに本格的に始まった、久世草介との試合!!
(画像出典:AbemaTV 火ノ丸相撲 第二十三番)↑火ノ丸、どんな風に戦うのかと思っていたら、今まで戦った強敵の技を繰り出していきました。
天王寺獅童の「下からの突き上げ」、日景典馬の「突き押し」。
準決勝では仲間の技を組み込んでいましたが、決勝では敵の技も出していくんですね。
……ライバルの存在があってこそ強くなれた。敵からも色々なものを吸収できたおかげで今があるというわけですね。
火ノ丸の相撲の中に自分の相撲が生きていると思えば、火ノ丸に負けた敵たちも、どこか救われる部分があるかもしれませんね。
オシャレ系・日景典馬
……そんな白熱する試合を観客席から一人静かに見つめる男……日景典馬。↓
(画像出典:AbemaTV 火ノ丸相撲 第二十三番)↑団体戦一回戦で大太刀高校に負けて泣く姿が可哀想だった日景典馬なのですが、私が注目したのがこの日景君の右手首。
なんだか、ヒモ状のブレスレットのようなものをつけているではありませんか??
……へえええ~~!! 日景典馬って、すごく硬派なイメージがあったんだけれど、こんな、ブレスレットをつけるような今風のオシャレ系な人だったんだ!!
へええ~~。硬派・日景典馬もカッコイイけれど、ちょっと軟派・日景典馬も、少女漫画に出てくるヒーローみたいでモテそうですね(もしかして、手首を痛めていてテーピングをしているだけとかだったりしたらとんだ勘違いだけれど……笑)。
次回・最終回
こうして、火ノ丸と久世草介の最終決戦の真っ最中で終わった第23話。
次回、ついに最終回……。
寂しすぎるぅぅぅ~~~(泣)。
火ノ丸は久世に勝てるんだろうか?
まったく予想がつかないです。
でもここまで来たら、大太刀高校相撲部のために勝ってほしい。
頑張れ火ノ丸!!
(次の感想:「最終回! 久世の坊主頭時代。火ノ丸は三段目付出で角界入り。原作購入で皆の進路を知る」)
(本ページの情報は2019年6月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。)